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【手打ちそば 由のや】
『桜えび』の日本国内水揚げ量100%を誇る駿河湾
主要な漁期は4月から6月までの春漁と、10月から12月の秋漁の年2回となっているが
2018年あたりから不漁が続き春の風物詩でもある【由比港さくらえび祭り】も中止の憂き目にあう事態が起きた
価格の高騰・希少性が増し、一般市民の口にのぼるのは縁遠いものとなりつつある『桜えび』だがやはり由比は『桜えびの街』であることに変わりがなく、時期になれば『桜えび』を食べたくなるのも心情である
このブログでも
2019年には由比港【浜のかきあげや】
2021年には美味しんぼにも掲載された【くらさわや】
と、桜えび料理の有名処へ赴いているのだが
そろそろまた食べたい季節がやって来た!(笑)
今回は、事前予約推奨!3周年を迎えた町屋づくりのノスタルジックな古民家そば処【手打ちそば 由のや】の新蕎麦と桜えびのかき揚げランチをご紹介しようと思います🐈
アクセス・場所
由比(ゆい)にあるので思わず【由のや】を『ゆのや』と読んでしまいそうになるのだが、『よしのや』と読むのが正解
場所は数多くの史跡が残る旧東海道 由比宿の周辺
『由比本陣公園』の
東海道を挟んで南側になります
江戸後期由比宿地割地屋号図をみてみると、現在の【由のや】がある場所の屋号が『吉野家(よしのや)』である事が分かります
ですから【由のや】は文字は変わっても(よしのや)なんですね(笑)
この『江戸後期由比宿地割地屋号図』にしても
『由比本陣』にしても【由のや】の周辺には数多くの史跡や歴史ある面白いものや
地元で収穫された甘くて美味しいミカンの無人販売所などがあり
車でぷい~っっと通りすぎたり、【由のや】でお蕎麦だけ食べて帰ってしまうのは非常に勿体ないと思います
ぜひぜひ、散策してみることをお勧め致します
駐車場
とは言っても、『駐車場』は無料で店に近いところがやっぱり良いですよね~😅
【由のや】には店の東側(店から4軒どなりの奥)に専用無料駐車場が3台分確保されています
店内は車3台分の利用者以上の座席がある人気店なので、当然自動車も3台で終わる事は無いでしょう
この専用駐車場が満車の場合は
『公共の駐車場をご利用ください。公共の駐車場はあちら→』
と書かれた看板がでているので…【由のや】の西側に『公共駐車場』があるようです
伺った日は、お店の開店する1時間前に電話を入れ、席の空き状況を確認後に30分前到着で来店しています
一番乗りでした(笑)
時間もあったので、その『公共駐車場』とやらを探しに旧東海道をテクテクと歩いてみました
150mほど進んだ左手に『由比本陣無料駐車場(広重美術館駐車場)』はありますが…違うよね?
更に進んで『由比川』にかかる『由比川橋』の袂まで来て、川向うの河川敷に駐車場があるのを見つけましたが…ここもどうやら『由比本陣無料駐車場』の様で
…結果、分かりませんでした
(;’∀’)ダメね
駐車場に困ったら【由のや】に直接尋ねてみるか、時間をずらして来るかが一番かと思います
外観・店内
趣味の蕎麦打ちが高じ、物流会社社員から脱サラし蕎麦屋を始めた奈良県出身のご主人と、北海道出身の奥様のご夫婦2人きりで店を切り盛りをしている【由のや】
昭和初期に建造された築100年にもなる古民家であった空き家を気に入り、2017年に改装を自らも手掛けたりしながら改装した、町屋風長屋の趣ある建物です
2019年12月にオープン!…
建物の印象とは違いごく最近の開店となっていますが、これが丁度コロナ禍が始まる時期と重なりかなり苦労された様です
(;´・ω・)
幸いにも木造古民家の広々とした土間から大広間への屋内構造や換気の良さを活かすことができ『ソーシャルディスタンス』を図る事で、時代にマッチしたお店作りが実現したのだそうですよ♪
入口に下げられた純白の提灯と、白地に墨色で描かれた海や地域・店の特色を現したデザインの暖簾が店の雰囲気ぴったりで料理への期待が高まります
店内
店内は採光を落とした、昼間でもしっぽりとした雰囲気の落ち着いた明るさ
奥に長~い造りになっていて、トイレは通路の奥の扉を開け戸外の別棟?になるのですが…
安心してください!
化粧室もちゃんと近代風にリノベされています(笑)
1人~2人で利用できる壁に向かった土間部分にある少人数席
土間から大広間につながる部屋もテーブル席となっており高齢の方でも利用がしやすそう♪
席数は18ほどで、旅行者や地元の方のランチに活用されていますが慶弔法事などにも対応
時々『貸し切り営業』があるそうなのでご注意を!
店内の調度品をみたり雰囲気を楽しみながら料理の提供を待ちます
あ、ちなみに店内にある電話ボックス?の中に展示してある『デルビル磁石式壁掛け電話機』は店の雰囲気とぴったりとマッチしていて、ずっと昔からこの古民家にあったような感じがするのですが…
オーナーがメルカリで購入したんだそうです(笑)
フェイスブックなどを拝見すると、そんなお茶目なご夫婦の一端を見ることができます
注意事項
ダヤンが【由のや】に伺おうと思っていた日は、先に別に済ませなければならない用事があったので
営業時間の『11時半~14時』に行けるかどうなのか、朝の時点ではまだ不確定でした💦
ご夫婦お二人で切り盛りされている事や、駐車可能台数も多くはない事を知っていましたので早めに空席の有無を確認したかったのですが…行ける算段が着いたのが開店の30分前😅
ダメもとでお電話をしたところ、快く大丈夫とのお返事を頂けましたので今回の利用に繋がりましたが、前日でしたらインスタのDM
当日でも電話で予約を済ませてから向かうことを推奨します(※お忙しい時間でタイミングが悪いと電話に出られないこともあるそうです)
完全予約制では無いのですが、早くから店前で待っていても予約の方が優先になってしまうので注意が必要です
本日のランチメニュー
お蕎麦には北海道のそば粉を使用した石臼挽きの二八を毎朝打ち
つけ汁は北海道産の昆布と九州産のしいたけや蒲原の削り節でだしをとってあるそうで、お二人のご出身地と地元の特産品や強みを最大限に活かしたセットメニュー
『本日のランチ』には、『お蕎麦』『変わりご飯』『3種の小鉢』がセットになっています(1350円)
天ぷらも食べたい方は『海老天と野菜天の3種』がセットについた1980円
もしくは、『桜えびのかき揚げと野菜天2種つき』がセットされた1980円
むむむ…
ここは、やっぱり『桜えびのかき揚げと野菜天2種つき』1択でしょう!
(; ・`д・´)
もともとは和歌山が産地らしいのですが、由比地区で生産を始めた『じゃばら』という柑橘果実を使用したドリンクも扱っていたので、そこからHOTもお願いしました
じゃばらドリンク(HOT)
ドリンクと一緒に件の実物『じゃばら』も一緒に持って来てくださいました♪
大きさは、LLサイズのみかんよりちょっと大きな感じで思っていたより大きく皮がしっかりしていて重量がありゴツゴツしています
香りは…甘い酸味のあるさわやかな香り
もともとは和歌山県北山村にある一軒のお宅で発見されたみかんと柚子の自然交配種なのだそうですが、強烈な酸味があり『鬼(邪)』も逃げるレベルなんだとか!(笑)
『邪(じゃ)』を『祓う(はらう)』ことから『じゃばら』と名つけられたそうで、みかんのようにそのままでは食べられない様ですが、『花粉症に効果がある』『アトピーやアレルギー抑制にも期待ができる』『美容効果がある』と、メディアでも取り上げられてきているのだそうです
【由のや】のじゃばらドリンクは…
まろやかな酸味と風味、ちょっと甘味も加え飲みやすくしてくださってあったので、『邪を払う』ような強烈な効果は無いかも(笑)
でもこの寒い時期、食事の前に頂くとすーっと食道から胃にかけ爽やかな感覚が広がりウエルカムドリンク的に飲むと良いんじゃないかと思いました
ランチ『桜えびと野菜天2種付き』
『桜えびと野菜天2種付き』の蕎麦ランチです
▪蕎麦
この日のお蕎麦は星が見当たらない綺麗で透き通るようなのど越しのいい美味しいお蕎麦でした
毎回決まった蕎麦粉を使用するのではなく、数種からブレンドして朝打つのだそうです
食べ方のお勧めとしては、まずひとくちめはお塩で…とアドバイスがあります
聴きましたっ!?蕎麦を塩ですよ!
( *´艸`)
もうこの時点で『美味しいお蕎麦確定』です(笑)
おりしも新蕎麦のこの時期、薫り高い蕎麦の実からできた蕎麦粉で打った蕎麦は塩を箸の先にチョンとつけその箸で少量の蕎麦を手繰り口に運び噛むと…
木の実のような甘さとむちむちした食感が口いっぱいに広がり
日本人で良かったと痛感します(そこまで言っちゃうw)
お塩は其々の店主により拘りが違うのですが【由のや】はヒマラヤ岩塩を使用しているのだそうです
お塩で数口食べた後は、蕎麦が乾かないうちにつけ汁で頂きます
少し甘口でまろやかで尖った所のないつけ汁は、植物由来のだしをたっぷりと使用しているからでしょうか?
水切りも完璧で箸が進み、あっという間に胃袋の中へ(笑)
因みに110円で基本のざる蕎麦(冷)をかけ蕎麦(温)に変更も可能なので、寒さが増した時期は温蕎麦も良いかも知れませんね
▪炊き込みご飯と小鉢
季節の変わりご飯は『桜えびとキノコの炊き込みご飯』
小鉢は3種『北海道産切り干し大根』『天女の恵みたまごのだしまき』『きのこと水菜のお浸し』
季節の変わりご飯は言わずもがな、桜えびの出汁が効いた美味しい炊き込みご飯で間違いないのですが
小鉢3種のメニュー構成もなかなかです♪
北海道切り干し大根は、この辺りではあまり見かけない太さの『ごんぶとサイズ切り干し』(笑)
柔らかくも歯応えがあり旨いですね!
3種小鉢の中でも特に驚いたのが『天女の恵みたまごだしまき』
天女の恵み卵はタイミングが良ければ店頭で販売もしているようなのですが、『しずおかセレクション』にも認定された商材で、平飼い・有精卵で、飼料に添加剤を加えない自然体の健康な鶏が産んだ卵
キメが細かく、卵本来の旨さが味わえます…が、だし巻きにちょっと甘さも加えて調理されてますね
この周辺では『甘いだし巻き卵』は抵抗なく普通に調理されるレシピなのですが、県外の方からすると『邪道』と言う方も私の周りにはいらっしゃいます💦
これが静岡県の郷土料理だよ~ そばつゆも、卵焼きも甘いのよ
と、観光客が見込まれる【由のや】ではアナウンスされた方がいいかも知れないなぁなんてちょろっと思いました
▪桜えびのかきあげと野菜天ぷら
さて本日のメイン『桜えび』のかき揚げ
先ほど、炊き込みご飯の方にも入っていましたが…見てくださいよ!
この『衣(つなぎ)』の無さ!👀
よくこの衣の薄さでかき揚げの形成が保たれているものだと感心します
【由のや】の桜えびはひげ処理がなされていますね
口当たりが悪くなく、桜えびの身も大きく香ばしさと甘みが感じられます♪
これは…由比で食べたかき揚げの中でも1番好みかも知れません
野菜天は、『さつまいも』『れんこん』『いんげん』『ホンシメジ』と2種…あれ?
今気が付きましたが、4種ありました!(遅っ!)
(*´Д`)私が可愛いからサービスかな?(絶対違う!)
どの天ぷらもさっくりカラリと薄衣で揚げてあり、こちらも天つゆではなく『お塩』で頂きますので衣のさっくり感を余計に感じることができます
蕎麦湯が運ばれてきました
蕎麦湯はその店により、本当に提供する蕎麦を湯掻いた湯を提供する店もあれば、『蕎麦湯』を態々ブレンドして提供してくださるお店もあります
【由のや】は後者で、しかも寒くなる秋冬はちょっと濃い目でブレンドしてくださるのだとか
蕎麦猪口にとろみのある白濁の蕎麦湯を落とし、残しておいた薬味を少し溶かし込んで蕎麦湯を楽しむ
町屋風の細い格子から射し込む日差しとゆったりとした雰囲気と利用者への心遣いが暖かい【由のや】
また再訪したいと思えるお店がひとつ増えちゃいました
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
お店のデーター
【手打ちそば 由のや】
静岡県静岡市清水区由比76
電話:070-4010-8996
営業時間)
11:30〜14:00(※売切終了)
夜は金・土・日・祝のみ| 18:00〜21:00 (※4名からのコース料理のみ 2日前までに要予約)
定休日)火・水曜(※貸し切り営業・臨時休業あり)
駐車場)あり(※無料・3台分 文中参照・他)
詳しくは公式HP【由のや】にてチェック⇐
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