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【天空の茶の間】
静岡県中部エリアを中心とした観光活性化に取り組む『公益法人するが企画観光局』が、『お茶はもっと自由で楽しい』を伝えるべくスタートした『茶事変プロジェクト』
プロジェクトの一環である『茶の間』企画は、地元の茶園・茶農家の方、観光ホテルなどが協力し2019年度より始まったが
翌年の2020年
新型コロナの感染拡大が世界的な深刻問題となり、屋外イベントである『茶の間』プロジェクトも中止や延期、利用者の制約を余儀なくされてしまいました
昨年、その中止・再開の合間を縫って6月に静岡市葵区諸子沢の『黄金の茶の間』を利用させて頂いたのが私にとっての『初茶の間』
(∩´∀`)∩こちらも素敵でしたよ♪
『茶の間』体験ができる場所は静岡県内に6カ所あり、前回の初利用をこの『黄金の茶の間』にするか『天空の茶の間』にするか迷って最終的に『黄金の茶の間』に決めたのですが
実はこの2つの茶の間には他の茶の間には無い共通点があり、それが
『標高が高い傾斜地にある茶畑』
٩( ”ω” )و✨
『○○と煙は高い所が好き』感は否めないが(笑)、『高い場所(トレッキングや登山をして行くような場所)にある茶畑から山々を見下ろす』様な景観は、お茶どころ静岡に住んでいても そうそう見る様な機会は無いと思うのよね
どうせなら平地の茶畑では無く、高い場所にある茶畑で非日常的な時間を過ごしてみたいじゃない?
(`・ω・´)キリッ!
という事で今回は『茶の間』シリーズ第2弾
静岡のど真ん中、標高350mの【天空の茶の間】をご紹介します🐈
※現在は緊急事態宣言区域からの利用は不可
茶の間受付
プライベートティーテラス(完全貸切予約)の場所は今回、標高350mの天空の茶畑になるのですが、受付は現地では無く【天空の茶の間】の所有者【豊好園(ほうこうえん)】さんのお宅の敷地内になっています
ナビで【天空の茶の間】って入れてもガイド無しでは辿り着けないし、私有地なので勝手に行ってはいけません
ご注意下さい!
場所
地図で見ると【豊好園】は『中部横断自動車道』のすぐ脇の様にも見えるのですが…自動車道が高架になっており 降り口が無いので、この道は使えません💦
アクセス的にはちょっと遠回りな感じになりますが、東名新清水JCTで降り側道や県道75号線・196号線経由で蛇行しながら山里に向かって行きます
殆どが舗装された片側2車線道路で比較的交通量もあり、【黄金みどり茶園】に行く時ほどの不安感はありませんでした(笑)
196号線を暫く走ると右側に出光GSがあるので、その先の小さな橋を渡って直ぐを左折
左手に流れる興津川の支流『布沢川』に沿って900m程先の右手に『両河内(りょうごうち)』と側面に描かれたお茶屋さんの建物が見えたら、その先のちょっと狭い建物の間の道を右折すると
【豊好園】の受付場所が見えます
駐車場は、その奥にありますが…実は受付が済んだ後、【天空の茶の間】まで再び車に乗って、【豊好園】の車に先導されて10分程急こう配の半舗装の農道を走って行く事になるので、受付時には荷物は降ろさなくて大丈夫です💦
ダヤン達は帽子も被り、お弁当も降ろし早速歩く気満々で受付に行ってしまいました(笑)
事前会計を済ませ、クッションやらお茶セットが入ったリュックやトートバックを受け取ったら…
何はともあれ出発前にトイレはお借りして済ませておきましょう
ここへ戻って来るまでの100分間、トイレはありません!
(・_・;)
時間
【天空の茶の間】は1組完全貸切予約90分間のプライベートティーテラス
2日前までの要予約制です
と言っても、2日前では予約は既に埋まっていると思われます💦
予約開始日は利用日の90日前(3カ月前)から可能で、今回の6月の予約は3月に済ませてあり、出発直前に予約状況を確認した所 既に他の席も満席になっていました
一日に最大で3組しか利用できないこちらの茶の間は、県内・国内のみならず大変な人気スポットらしいです💦
(; ・`д・´)ほんと凄いみたい!
上手く行けば眼下に雲海を見る事もできるらしいので
早い時間の枠が本来は良かったのですが…お茶の刈り入れ期間だったりすると、①の時間帯は予約枠がない事もあるのだそうで、実際に私の予約時にも②の枠しかありませんでした
《貸出時間帯》
・7〜8月以外
①9:30~11:00
②12:00~13:30
③14:30~16:00
・7〜8月
①9:30~11:00
②14:00~15:30
③16:00~17:30
尚、完全貸し切りで時間が決まっているので何かしらの事情で到着が遅くなってしまった場合…滞在時間が削られます💦
受付後10分かけて『茶の間のすぐ下まで車で行きます』ので、予約時間の15分前には【豊好園】に到着するように、ゆとりを持って出発しましょう✨
料金とサービス
料金は1人 3,000円を受付で前払い(※通常プラン)
茶農家が育てた数種類の冷・温のお茶のふるまいとお茶請け菓子付きです
7〜9月は期間限定でお茶を使ったかき氷「茶氷」と冷茶1種付のプランとなり、この期間は特に人気が高いようです
勿論ゴミの持ち帰りは鉄則ですが、飲食の持ち込み等は酒類以外は自由になっていますのでお弁当や御菓子を持って行ったりと、何もない場所で90分間充実して過ごせるように各自工夫が必要です
服装・持ち物
前回の【黄金みどり茶園】の『茶畑までの道のり』は、トレッキング慣れしていると思っていた私達でも考えていた以上にハードでしたが
今回は『茶畑の直ぐ近くまで車で行って、徒歩5分』との事
楽勝じゃん~♪
と思っていた私は浅はかでした
(´;ω;`)私のバカ…
行って見て、事前に判っていた方が良いと思った注意事項が幾つかありましたので記載しておきますね
注意点
『茶の間』周辺には日陰になるものが一切ないので、帽子や日傘・日焼け止めなどの日除けの工夫が必要になります
雨天の場合は茶農家さんより中止の連絡が入りますが、風が強い日も要注意です
吹きっ晒しになります💦
山の中ですので、虫よけグッズが必要かと思いましたが…余りに陽ざしが強かった為か、『蚊』さえも寄りつけない様な状況でした(笑)
ちょっと涼しい時でしたら、虫よけグッズも必要かも知れません
テーブル・クッション・お茶の道具一式は貸して頂けます
車を降りて5分だけど…
『車を降りて徒歩5分』なら楽勝だと思っていた私が浅はかだったとお伝えしましたが、この『5分』がとんでも無かったんです💦
(; ・`д・´)まさかの展開…!
受付後に舗装はしてあるけれど、何故かガタガタと車体の揺れる狭く急こう配の農道を10分程先導して貰い、その後を自分の車でついて行き
車除け?の様な道の端で駐車します
この道は滅多に他の車が通らないので大丈夫だと仰っていましたが…これ、途中で対向車が来たらアウトです(笑)
さて、荷物を車から降ろして『5分』歩きますよ~
ひょい!スタスタ…(茶農家さん)
・・・・・
へ?ここ?
で、こうなるじゃろ?
で、最期はこうじゃ!
がーーーーーーーーーん!!!
:(;゙゚”ω゚”):ひ…ひぃぃぃっ!!
ここを歩くしか道が他に無いので、これが無理な方は…無理です(多分)💦
しっかし…
この勾配とこの道を通ってお仕事をされている茶農家の方のご苦労には、本当に頭が下がりますね
そもそもここへ機材を持ち込んで茶畑を開墾する事は並大抵の苦労では語り切れないと思います
伺った時には【茶の間】テラスから下は深刈りされていて、写真が…と思いましたがテラス席が高すぎて足元の茶畑はほぼ見えず、背中部分には緑の畝が広がっていたので問題なしでした
深刈りはお茶の育成とって非常に大事な事で、この茶色い畝も1カ月も経つと元通りになって行くのだそうです
まあ…
ひょいひょいと慣れた足取りで登って行く農家さんの後を着いてテラスに辿り着くのが精いっぱいでしたので、そんな話どころでは無かったのですが(笑)
服装・荷物
以上の事を踏まえると
①靴は絶対にヒールが無いもの
②かといって、茶の間は土足禁止なので脱ぎやすいもの
③荷物は背負いか肩掛けタイプの物を(※自分たちの持ち込みに、お茶道具+クッションの荷物が増えます)
④大きなものは覚悟して持ち込んでください(どんな?w)
⑤動きやすい服装で(スカートやストレッチが効かない物は避けて)
⑥日除け対策を万全に!(※但し、早朝プランの方は反対に寒さ対策が必要になる事もあるようですのでご注意を!)
これが【天空の茶の間】!
しかし、なんだかんだ言っても着いてみればそこはもう最高の絶景が独り占めできる空間です✨
テラスまで案内して来てくれた茶農家の方が1番茶2番茶位を煎れて下さり、後は帰られてしまうので、誰にも気兼ねなく90分間気ままに過ごします
1時間半って、時間があるようで過ぎてしまうとあっという間です
頂いたお茶とお茶菓子
この日はお茶を4種類頂けました
『かぶせ』という育成法で栽培された『しずかおり』という銘柄のお茶を先ずは農家さんが入れて下さいます
『しずかおり』は静岡のお茶栽培の90%以上を締めている『やぶきた茶』の偏重を緩和する目的で創られた上品な味と香りの早生品種で、平成元年に交配種された極上品の茶葉なのです✨
H27年には皇室献上茶指定茶園にも選ばれている【豊好園】のお茶
座布団の上に正座して、2人して煎れ終わるまで待ちます(笑)
1煎目は色は薄いのですが、舌の両下側からジワリと唾液が湧き出て来るようなお出汁に似た味のテアニンがたっぷり含まれた少量のお茶
2煎目からは自分で自由に入れて下さい(笑)との事でした
【天空の茶の間】では、この『かぶせのしずかおり』(※薄緑のキャップ)の他に
普通栽培の『しずかおり』(※ガラス急須で自分で煎れる)
・『しずおかおり紅茶』(※赤いキャップ)
・『ちょっと冷たいほうじ茶』(※灰色のキャップ)と、4種類ものお茶が頂け、同じ『しずかおり』でも味も風味も色合いも全然違います
因みに『かぶせ』とは茶畑が生活圏に在る方なら見かけた事があるかも知れませんが、黒く薄い布の様なカバーを畝の上から張り、日光を遮断して育てる育成法の事で
またその黒い布も直接畝の上から掛ける方法と、空間を持たせてかける方法では品質が全く変わるんだとか!
お茶は深いですね…!👀
お茶請けのお菓子は清水の銘菓『追分羊羹』
徳川3代将軍家光公の時代からある、300年の歴史を持つ和菓子で竹の皮に包まれた甘さ控えめのこしあんの羊羹なんです
農家の方が、この羊羹が甘さ控えめなのは今の糖分控えめのブームに乗ったものでは無く、創業当時からの製法を守っている為(昔は砂糖が貴重だったので元々砂糖はあまり使われていない)とお話して下さいました
圧巻の絶景を独り占め!
一頻りそんなお話を伺った後は、農家の方は下界(?)へと帰られてしまい残されたのは私達2人
(〃艸〃)ムフッ
って…
晴れ男『ダンニャ』のおかげで晴れ渡った空のもとに、何も遮るものが無く茶畑にせり出したテラス席はとにかく暑い暑い💦
下がスノコ状になっているので下から吹き上げて来る風が多少涼しくは感じますが、6月の初旬なのに快晴のこの日はかなり暑かったのです
しかし
前回の【茶の間】では他の方に気兼ねしながら広げた『お手製のお弁当』も今回はゆっくりと頂き、
お茶も飲み尽くし周辺の茶畑も誰にも気兼ねなく散策し尽くし写真に収め自由を謳歌(笑)
山に吹く風の音とどこかでさえずっている小鳥の声しか聞こえないこの場所は至高の世界でした
贅沢を言えば
大きなパラソルでも持って来れば日除けにはなったかも知れませんが…ここに運び込むのはちょっと至難の業ですね
(; ・`д・´)
でもこの舞台でウエディングドレスを着て結婚式の写真を撮っていらっしゃるカップルも、世界的に有名なパティシエ ピエール・エルメも食材を探しに来場された事もあるんだとかで
…頑張れば色々な事ができそうです(笑)
そしてなんだかんだであっという間に90分が経ち…
言われた通りにテーブルをしまい、お茶道具やクッションを片して背負い来た道を今度はガイド無しで自分たちのみで下って行くのですが…
これが、怖い怖い💦
転がらない様に一歩一歩確かめるように降りて行き、写真撮ってる余裕は皆無でした(笑)
なんとか車まで戻り、茶道具を返しに『受付場』へ戻り簡単なアンケートに答えて『茶の間イベント』は終了✨
前回の【黄金みどり茶園】では山道を20~30分ヒーヒー言いながら歩いて到着したのですが、今回はたった5分でしたが危険を伴う様な経路で、お茶屋さんの苦労がちょっとだけ身に染みて分かったダヤンなのでした
私はたまたま運よく席が確保できただけで、本当に人気の企画なんですね!
この記事が来年また誰かのお役に立てますように願っています!
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
データー
【天空の茶の間 豊好園(ほうこうえん)】
静岡県静岡市清水区布沢270(茶の間受付住所)
電話:054-396-3336
公式HP【天空の茶の間 豊好園】⇦
7/1〜7/17までは
清々しい朝の時間を貸し切れる「早朝絶景プラン」です。
運がよければ雲海が見えるかも・・!
・キャンセル料について
前日17時以降:利用料金の50%
無連絡キャンセル:利用料金の100%
・雨天中止について
雨天が予想される場合は、前日判断で中止のご案内をさせていただきます。
・予約開始日
体験日の90日前
・持ち込みは自由ですが、酒類の持ち込みは禁止となっています
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