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【西湖いやしの里 根場】
富士山を臨む富士五湖のひとつである西湖(さいこ)の西側にある、山間の本沢川扇状地の集落【西湖いやしの里 根場】
食事処であったり、着物着付け体験・ものづくり体験施設などとして利用されている20程の『兜造り』と呼ばれる茅葺屋根の古民家が立ち並ぶ、風光明媚な体験型野外博物館だ
ここにはかつて、41棟余りの茅葺民家が建つ『日本一美しい村』と呼ばれる集落があったのだが、その姿は1966年の台風24号と26号の立て続けの豪雨により当時『山津波』と呼ばれていた今で言う『土石流』が村を襲い、4棟を残し1日にして消滅してしまった…
という歴史を持ちます
9月1日の防災の日の影響で前週の日曜日である8月27日は全国で避難訓練が実施されたところも多いかと思いますが
丁度【西湖いやしの里根場】へ行った際にも、山間に『訓練用サイレン音』が響き渡っていて改めて『過去の根場』に思いを馳せながら、『2006年に観光交流地点として創出した根場』を回って来ましたので、ご紹介します🐈
アクセス・場所・駐車場
【西湖いやしの里 根場】
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖 根場 2710
電話:0555‐20‐4677
駐車場)あり(※無料|154台・大型バス対応)
▪アクセス
東京から車で2時間半
富士富士宮方面からだと国道139号線をひたすら1時間ほど北上し、湖北ビューラインである県道21号線を『西湖』方面へ逸れ
野鳥の森を過ぎた場所になります
(※国道139号線から県道21号線→【西湖いやしの里根場】まで3.1㎞)
施設データー(料金・営業時間・定休日・注意事項等)
営業時間)9:00~17:00(最終入場|16:30)
※12月~2月期は9:30~16:30(最終入場|16:00)
定休日)年中無休※メンテ等で臨時休業あり
料金)大人500円|小中学生250円
20名以上の団体割引あり
チケットがあれば当日限り有効
利用方法(注意事項)
駐車場は広く無料で特に案内係がいる訳でも無いので、好きな場所へ停め施設の中央を流れる川の両側に設えられた道を通り『ねんば橋』の袂にある【西湖いやしの里 根場】の『受付』でチケットを購入し入場
ここで注意しなければならないのが、『ゲート』は設けられていませんが
入場は(下流から上流を見て)川の右手の側道を使い、退場は左手の側道を通って行く事
駐車場にもある『お土産屋』『軽食処』の利用には入場チケットは必要ありませんが、『ねんば橋』以北の施設利用は『お土産処』だけの利用にしても『飲食店』にしても入場チケットが必要になるので注意が必要です
また、喫煙は『受付前』のみ
トイレは殆どの施設に設置してあります
体験施設利用は事前予約が必要なものもある(着付け体験・ごろ寝館貸し切りなど)ので、要チェック!
飲食店に関して
入り口付近にある軽食・甘味茶処の【青龍亭】は9時半開店
出口付近にある蕎麦食事処【石挽き手打ちそば みずも】は11時開店
ペットは散策はできるが建物内は同席禁止
(※飲食店でテラス席がある店はテラス席のみ可の店もある)
服装に関して
自然豊かな山間にある屋外施設なので、季節により服装は考慮した方が快適に過ごせる
▪夏場の暑さ・陽射しの対策、冬の寒さ対策
▪夏場の虫刺され対策
▪通路は比較的舗装されているが傾斜がある為歩きやすい靴推奨
また、古民家内に入り『あがる事ができる』建物もあるが『靴をぬぐ』場面が多いので、脱ぎやすく履きやすい靴推奨
詳しくは公式HP【西湖いやしの里 根場】にてチェック⇐🔍
施設案内
入り口でチケットとパンフを受け取ったら、『見どころMAP』も一緒にゲット!
ぐるりと1周まわるだけなら30分で周る事ができるが、じっくり時間をかけて回り(体験除く)食事も施設内でとる予定なら2~3時間程度の所要時間が見込まれる
入場券は当日限り使えるので、再入場も可能
ピックアップ
ここでは特にダヤンが注目した施設をピックアップ!
⑦砂防資料館
10年以上前に初めて【根場】を訪れて気に入ってから、何回も来場していたのに…申し訳ないが今回初めて入りました
そんな私が言っても説得力皆無ですが、ここは【西湖いやしの里根場】を語る上で必ず行った方が良い古民家ブースです
災害が起こる前の美しく穏やかな日常があっという間に壊され復興していく過程はただ単に【いやしの里】が美しいという事だけではない、多くの事を教えてくれます
現在の【いやしの里】の中央に一本まっすぐな川『本沢川』が流れていますが、以前は村の東側を流れる長さ2.5㎞に満たない短い渓流であった為、発生した土石流は人々が逃げる間もなく集落を押し流したそうです
現在は砂防事業で川を整備し、ここで起こった土石流災害を後世に伝え今後の防災に役立てる為の展示が行われています
④特産品加工場
【西湖いやしの里根場】のただ『美しい』『美味しい』だけを愉しんでいて⑦の砂防資料館には足を運んだ覚えが無く過ごして来ましたが
特産品加工場の壁に控え目に掲げてあった冒頭の『災害前の集落写真』に気付き見入っていたところ、スタッフの方が丁寧に説明して下さり、やっと『根場に来たなら砂防資料館へ行くべきだ』と気づかされました
こちらの古民家ブースでは、ミニ着物(インテリア用)や飴細工など『美しい日本』を思わせる品を取り揃え販売しています
『青い富士山ビール』の販売もありました
⑤くつろぎ屋・⑥せせらぎ屋
館内に『これ』といったものは何も展示されておらず、囲炉裏端だったり昔の農機具だったりを見る事ができますが、靴を脱いでひんやりした板の間の感触を楽しむ事ができます
古い日本家屋は日本の湿気の多い高温な気候にも対応できるように、真夏のこんな暑い日でもクーラー無しで家屋内に風を取り込んでいて、散策中の熱気を癒してくれます
ふじみ橋
【根場】の中央を流れる本沢川の上流にかかる橋で、袂にはコイン望遠鏡も設置されており『古民家越しの根場全景』を見るのに最も適した場所になっています
山の水が集まる本沢川を砂防工事で流れをコントロールし現在の姿になっています
⑫火の見屋と半鐘
庭先に火の見櫓(ひのみやぐら)がある『火の見屋』では和装の着付けを体験できます
美しい着物でお姫様に扮したり、鎧・兜・刀など男性でもお殿様や忍者になり切る事ができる100種以上の取り揃えがあるので好みの扮装が楽しめます
お子様用もありますよ
また着物を着た姿で園内を散策したり施設を利用したりできちゃうのが凄い✨
着付けサービスは事前予約必須で、1人2000円です
⑪見晴らし屋
2階に靴を脱いで上がる事ができる背の高い古民家ブースで
一段高くなった窓から見える景色は絵画の様な素晴らしい光景となっています
現在、富士吉田市生まれの『前田こうせい』氏が在職していて、色紙などを購入するとその場でサインを入れてくれます
先に言ってしまっていてなんですが、『前田こうせい』氏って何をされている方かわかりますか?
ダヤン世代の人間が聴くとおぉぉぉぉっ!!!ってなると思うのですが、あの『まんが日本昔話』で作画と演出を16年間にわたり手掛けられた方なんです!
ここでお会いできるなんて知らないで来たダヤン達大興奮で、勿論色紙購入しました(笑)
ダヤン家の家宝にします✨
飲食店
今回は【青龍亭】でブランチと甘味を、【みずも】でランチをとりました
【青龍亭】は丁度茅葺屋根の葺き替てをしていて、その光景を見るのも興味が湧き楽しかったです
架け替えは1ヵ月~2ヵ月ほどかかり、【青龍亭】が終わったら上方の古民家の架け替えが順番に始まるそうです
▪青龍亭
【西湖いやしの里 根場】に入ってすぐの場所にある古民家で、ここも外は真夏日なのに、開け放たれた窓からは伝票が舞ってしまうほどの風が終始吹き込んでいて気持ちが良かったです
平日は甘味・茶処なのですが週末は軽食もやっていて、早い開店時間と提供の速さも嬉しかった
彩り団子は『すあま』の様にもっちりと延びる形でほんのりと温かく、抹茶も付いてこのお値段は観光地価格としてはリーズナブル
筍の炊き込みご飯もおこげがあり、美味しかったです
テーブル席・小上がり席・屋外席がありました
▪石挽き手打ち蕎麦みずも
ここでは、野菜天ぷら盛り合わせ・せいろ・鴨せいろを頂きました
ここでも開け放たれた窓から豊かな自然が見え気持ち良かったです
野菜天ぷらは全て2つづつ(2人で行ったから?w)あり、ゴーヤや大根?冬瓜?のような変わり種もあり美味しく頂け、濃厚な蕎麦湯も頂けました
天婦羅が重なっている所は油切れも悪い箇所もありましたが、全体的にサクサクでたっぷりのお塩で頂く素朴な野菜天ぷら、美味しかったです
おつゆの出汁や味も、勿論手打ちのお蕎麦の喉越しも良かったので海外の方だけではなく、ボリュームもあり地元民でも満足できます
行った時期でしょうかね?時間でしょうか?
海外からの訪問客・バスでの団体ツアーが目立ちましたし、案内看板に多くの外国語表記が貼ってあったことに非常に驚きました
春は桜、夏は青葉、秋は紅葉、冬場は雪化粧のこの日本の原風景と歴史をもっと国内の多くの方に知って貰いたいと思いました
⑨のごろ寝館で自然を全身で感じ、休みながら散策するのが良いと思います♪
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
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