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【おてんのさん六社詣~2023花手水めぐり】
新型コロナが影響した私たちの生活仕様・歴史のある催事の変化は、負の事案が大半を占める
だがその変化のなかにも、もしかしてこれはプラス事案ではないのか?と思えるような事もある
忘備録として残しておく今回の記事は、東海一の祇園と言われる吉原祇園祭が3年ぶりに執り行われた際に寄り添うように先日行われたイベント【おてんのさん六社詣~花手水めぐり2023】が題材
これもある意味では新型感染症に対応した新しいイベントの在り方だ
『手水(ちょうず)』とは、神社寺院の参拝前に手や口を清める水や行為を指し、古来より参拝の前には 中央の部分に水を湛えた『水盤』から『ひしゃく』で水を汲み、手指や口内を浄化するという習わしがあります
ところがこの『共同のひしゃくを使用し水をすくい手や口をすすぐ』という行為が、感染症拡大の要因になるのではと言われ、『手水舎』の使用を禁止する神社寺院が当時多くありました
人とのつながりや交流や伝統を断ってしまうこの新型感染症が『寂しい病気』と言われる由縁です
そんな殺伐とした寂しい時代の中で、少しでも参拝者の方にお参りの際には和んでいただこうと全国の寺院で広まっていったのがこの『花手水』です
もともと『手水舎』に水が無い時に草木についた露で身を清めたとされていると言われているらしく、そういう意味ではもしかしたら原点に返ったの…かも知れません
富士市吉原地区には各町内『六社』の氏神様が祭られており、東海一の祇園と呼ばれる『吉原祇園祭』(地元では親しみを込めて おてんのさん と呼ばれています)が、2023年に3年ぶりに縮小も規制も無く『ほぼ本来の姿』で祭が開催されることになりました
疫病退散を祈り報り行われるお祭りです
祭が中止となった2021年より1回、2回と開催されてきた『花手水』に関しては、本来の形で祭が開催される事を受け2023年は…
まだ検討中だと祭開催1カ月半前の主催者(一般社団法人 富士山観光交流ビューロー)のInstagram『ふじさん花手水プロジェクト』アカウント様からの発信で知りました
(というか、開催を検討される事になるとは思ってもいなかったのですが…そうですよね?元の姿に戻っていくのですから…)
結果、第3回目の『おてんのさん六社詣~花手水めぐり~2023』がご尽力、地元のお花屋さん4店のご協力を賜り開催決定の運びに!!!
以前誘ってもイマイチな反応だったダンニャに、ダヤンが1人で行ってきた『天神社』のスナップを見せたところやっと行く気になったダンニャが行こう!と言い出したのが『お祭りが終わった翌日』(遅)!
2023年には絶対に行こう!と言っていたダンニャも開催されると聴き大喜びで、今年は帰宅したダンニャと一緒に六社を巡り、大混雑のお祭りも少し見ることができました
開催要項
2023年6月9日17時(祭前夜)から6月11日19時(祭最終日)まで
【おてんのさん六社詣~花手水めぐり~2023】として吉原地区の『六社の手水』に花を奉納し、参拝者をもてなす
夜間(18時半頃~21時前頃まで)花手水内をライトアップする
ライトアップはサーチライトなどで照らされるのではなく、水中から淡く光が投影され 何とも言えない幻想的な『花手水』の姿を楽しむ事ができる
主催|富士山観光交流ビューロー(☎0545‐64‐3776)
協力|(株)遠藤生花店・(有)花のむらせ・フラワーラウンジ ピコロン・花と雑貨あした葉(順不同)
マップ
主催者である富士山観光交流ビューロー管轄のInstagramアカウント『富士山花手水プロジェクト』をフォローして情報の入手
富士山観光交流ビューロー作成の2023年マイマップ【おてんのさん六社詣〜花手水めぐり〜】
(2023年には)『八幡宮』の手水舎にマップが備え付けてあったのでそれを入手
吉原祇園祭SNSと称し、会場となる『吉原商店街振興組合』から詳細な情報発信がありました
など
WEB媒体・紙媒体などいろいろな方法で情報が発信されていました
駐車場など交通の便
地図などにも記載された有料駐車場は露店が開店する時間帯以降は混雑して長い待ち時間や、駐車場の空き待ちは勿論、そこへたどり着くまでが各所の車両通行止めの影響で周辺道路も大渋滞をしていました
因みに歩行者天国は13時~21時開催
専用駐車場・臨時駐車場はありませんし特にここが穴場だとお勧めする事もできません
富士急静岡バス吉原中央駅バス停が会場まで徒歩0分の最寄バス停なので、時刻表を確認のうえ利用されるのも良いかと思いますが、周辺道路の渋滞があり時刻通りに運行されるのかは懸念があります
『花手水』メインでおてんのんさんを愉しまれる方は、早めのお参り推奨です(車で六社巡りをする回のは非常に非効率なので、拠点を1・2か所に絞って徒歩メインで移動する事をお勧めします)
因みに、ダヤンは『和田八幡宮』を皮切りに、『八坂』『山』『八幡』『天』『木之元』の順で回り歩いた距離は片道約2㎞
高低差が殆ど無いので苦には全くなりませんでした
裏道を通って行ったのでスムーズに通行でき(本通りは誘惑や人混みが多いw)、急いで回って片道30~40分ほど、復路は本通りを通って大混雑に巻き込まれましたが
山車や屋台など吉原祇園祭の雰囲気も楽しめ、1時間半ほどで満足して帰宅しました
移動手段に岳南鉄道を使っている人も多かったのか、イベントを同時開催されていたのか『吉原本町駅』も大混雑していました
六社の花手水
六つの花手水、どれも個性があり可愛らしかったり美しいものばかりでした!
きっと1つを見てしまうと、他の所へも行ってみたい衝動に駆られると思います
和田八幡宮
▪富士市今泉1丁目13-44
ここの『花手水』は変わった場所に奉納されていて、形も変わっていました
『六社詣』の1つにどうしても加えたかった氏神様なのですが、手水が無かったのでスタッフのご尽力により新しく奉納されたとのこと
可愛らしい大きさの円筒形で小花が散りばめられた控え目な姿に癒されます
八坂神社
▪富士市吉原1丁目5-18
直方体で側面に『心洗』と彫られています。溢れんばかりのたくさんの小花が可愛らしい姿をしています
山神社
▪富士市依田原町4-11
手水の下方と水場両方に立体的に大き目の花が奉納されていて、和田・八坂とは違った華やかさがありました
八幡宮
▪富士市南町4-18
『山』と同じく下方と水場両方に立体的に花が奉納されていましたが、こちらは白を基調とした大人しめな配色でした
『山』と同じ花屋さんがデザインしていました
天神社
▪富士市吉原3丁目1-10
吉原に宿場があった時代からの創建と六社の中では最も古い神社で、現在でも吉原の中心的な神社として大切にされていて、学問の神の使途『臥牛』の像が奉納されており多くの参拝客で賑わっていました
迫力ある大ぶりの花の中で臥牛が寛いでいる様な写真が撮れます
木之元神社
▪富士市中央町2丁目14-4
他の5社に比べ1つだけ離れた場所にある神社ですが、『天神社』から徒歩10分ほどの場所(750m)にあります
タイミングがあえば『奉納』と彫られた直方体の花手水越しに、山車が引かれていく様を見ることができます
露店では商店街の既存店舗も店先に露店を出すなどして、魅力ある商品の販売もたくさん見かけました
また、吉原祇園祭は一般人と山車との距離が近く、ダヤンの生まれ育った町とは違う風習で驚きました(地元では山車が動いている時に、触れるほど近くに一般人が居る事は無かった)が
お家の前におてんのさんの『花手水』にちなんで自家製の『花手水』を出しているお家もあって、
市や町全体で祭の復活を喜び楽しんでいる感じがひしひしと伝わって来て、とっても素晴らしい祭事だったと思いました
今日あるから明日もあるとは限らない
今年あるから来年もあるとも限らない
今日と同じような明日が来ない日もまた来るかも知れない
誰かの努力・みんなの努力があってこそ日常は保たれ、それに日々感謝しなくてはならない
そんなことを感じた『2023年花手水めぐり』でした
願わくば『2024年』再び花手水めぐりが開催される事を祈って、後記とさせて頂きます
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
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