目次
【常吉いちご園】
『かなみひめ』という苺の品種名を聴いた事はありますか?
私と『かなみひめ』の出会いは、2014年
静岡県の久能山東照宮に参拝目的で来た時に始まります
久能山東照宮の御膝元の海岸線国道150号線(通称いちごライン)では、東西8㎞に渡って、山の南斜面を利用し石垣を積み上げた場所にイチゴ苗を植えこんで栽培する『石垣いちご』が有名
360戸ものいちご農家がいちご栽培をしています
栽培している品種は『章姫』が圧倒的に多く、私も『かなみひめ』に出逢うまでは『章姫』を口にする事が多かったのですが…
久能山参拝の際、1159段の石段をまさに登ろうとした刹那
石灯籠の脇に一軒の小さな小屋(?)があり、その軒先で1粒単位で売られている巨大ないちごが視界に飛び込んできました
粒がLサイズの鶏卵よりもずっと大きいとはいえ、1粒200円ですよっっ!?
(因みに現在は1粒300円です💦)
市販で販売されている苺が当時1パック360円前後でしたので、これは忌々しき事態!(笑)
好奇心に負けてその『私的胸算用での採算が取れるか取れないか怪しい1粒』を購入し、口に入れた時の衝撃と言ったらっっ………!!!!!
その時の体験が当時食べログサイトでレビュアーをしていた時の記事
『か・な・み・ひ・め 』この名を記憶に留めよ☆
で、レビューの締めくくりに
そう書いたのが、今から約7年前…
しかし、未だに『かなみひめ』を市販で見かける事が無く💦
堪らず、こちらから今回逢いに行って来ました(笑)
今日は、明治29年創業
創業者の川島常吉翁が日本で最初にいちご栽培を始めた 石垣いちご発祥の地【常吉いちご園】の『かなみひめ』いちご狩りを紹介します🐈
※受付入り口で検温とアルコール消毒
※連絡先記帳必須
かなみひめ とは
明治時代から日本でも栽培される様になった『いちご』
1984年に『とよのか』(ひみこ・はるのか交配)が品種登録され、翌年には『女峰』(はるのか・ダーナー・麗光交配)
1992年にはその『女峰』と『久能早生』を交配させた『章姫』が品種登録されています
2002年には『紅ほっぺ』、2003年に『あまおう』が品種登録されていますが、『かなみひめ』は2005年に品種登録
苺界のサラブレッドなんです🍓
珍しい自然交配種
上記の様に新しい品種を開発する際には『親株』が決まっている事が通常なのですが、『かなみひめ』は
育種家の金指信夫氏が静岡県富士市において、1998年に自身の『とちおとめ』と『章姫』の根植ほ場から自然交雑したと思われる『とちおとめ』から種を採取し育成選抜された種
自然交雑なので完全に『とちおとめ』と『章姫』のみの交配とは確定できないそうなのですが、状況からして そうなんじゃないかぁ~?みたいな??
(; ・`д・´) …
そりゃ…株はなかなか増えませんよね?💦
【常吉いちご園】では『かなみひめ』を2007年より栽培開始
2013年にいちご狩りができる程に育成完了したそうなんです
特徴
『かなみひめ』は
🍓円錐形のものが多い
🍓大きなものはレモン程の大きさにもなり果実の硬さはやや固め
🍓へたの付け根まで色づきがいい
🍓酸味が低い
というのが特徴なのですが、『蜜いちご』と称される様にその最大の特徴は甘さ(糖度)にあり、
糖度は平均16度以上
高いもので20度を越して25度になるものまであるのだそうです!
市販のイチゴで『甘いね~』と言われるものは13度
甘~い!と言われる完熟メロンでさえ16度
なので平均16度以上の甘さの『かなみひめ』…さすが『蜜いちご🍓』!!
【常吉いちご園】いちご狩り
そんな『かなみひめ』をいちご狩りで頂けちゃうのが【常吉いちご園】♡
良質の有機肥料(魚粉・骨粉・かき殻・炭・海草など)と日本平の湧き水を使った磁気イオン水で、甘い苺を栽培しています
冒頭でもお伝えした通り、いちご狩り園としては信じられない様な場所にあるのですが、その歴史も古く
とあります
現在は3代目がお店を営んでいらっしゃいますが、石垣いちご栽培の『祖』であるという事は
常吉さんが居なかったら
久能の山肌に並ぶ『ビニールハウス』も、150号線で自分のいちご園にお客さんを誘致する為にいちご風船をクルクルと回してアピールする『いちご娘』も、もしかしたら存在しなかったかも知れない…っ!のだ
場所
【常吉いちご園】のある場所は、国道150号線『久能山下』の信号を曲り、土産売り場が並ぶ道をまっすぐと進み、久能山東照宮参拝の始点『石鳥居』を潜って150mほどガタゴトとした石畳を上った先の左側
石燈籠のすぐ脇
『久能山 徳音院』の目の前
河津桜が綺麗に咲いていました
駐車場
初めての利用の場合はその旨を予約時に伝えれば、駐車場まで案内して下さいますが、『鳥居の中に車で進入して、凹凸のある傾斜の石畳を進んだ先』にあるので、車高が低すぎる車は厳しいものがあります
お土産街や駐車場を求め右往左往している観光客を尻目に、ハザードを焚きながら車で参道を上って行く刹那は…ちょっと恥ずかしいです(笑)
料金・利用システム
☑料金
1歳は無料
2~6歳は1,000円
それ以上は2,500円
と周辺の章姫を栽培するいちご狩り園は『2,000円~2,200円』なので高めの利用料金になっています
☑時間
制限時間は30分
☑その他
料金は先払いで、このご時世なので利用者の電話番号などの連絡先を記載します
『へた』を入れる紙カップを受け取ったら、ハウスまで案内されます
予約方法
空き状況によっては飛び込みも可能な様ですが、電話予約をお勧めします
または054-237-2309
22時まで通話予約可能
予約の際には『かなみひめいちご狩り希望』と伝えて下さい
(※現在は『かなみひめ』だけだと思いますが、念のために)
ハウスの中
ハウスの中は、石垣が2段積みになっていました
足場が悪いので、体が不自由な方は利用難しそう💦
腕白盛りのお子さんにも注意が必要です
大きなビニールハウスの中で、竿の様なもので区分けしていちご狩りをするのですが、区分けはそんなに広くはありません
しかし、『かなみひめ』はそれ程大ぶりで無くてもかなり甘く、その範囲でも完熟した苺をたくさん食べられるので一度案内されたら行動範囲は数メートル
そんなには動き回らないので30分でも満足できる量を頂けますよ♪
【常吉いちご園】では練乳は出していません
もしかしたら『練乳』よりも甘いかも知れない『かなみひめ』には練乳は不必要!
Vの字に指を広げ、いちごを挟み込み『くいっ!』と上に持ち上げるだけで、弦からぽろっと苺が外れます
ヘタのすぐ下まで真っ赤に色づいていて、最後までどの苺を食べても『甘い♡』を感じる『かなみひめ』を思う存分堪能できます♪
服装・その他注意事項
いちご狩りは1月~6月中旬くらいまで楽しめますが、いちごの一番おいしい月は実は2月!✨
GW附近になるとハウス内も温かくなりすぎて、いちご自体も生温くなり美味しさが半減してしまいます💦
ハウス内では一枚上着を脱ぐ程度で、うすら寒い時期の方が美味しく頂く事ができます
ただ、厚手の上着は置く場所が無いので脱いでも邪魔にならない程度のものを
足元も悪いので、かかとが無いぺったんこの靴がお勧めです
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
お店のデーター
【常吉いちご園】
静岡県静岡市駿河区根古屋407(国宝久能山東照宮鳥居内)
電話:
(いちご狩り専用22時まで)080-4222-2463
054-237-2309
営業時間)
平日|11:00~17:00
土日祝|10:00~17:00
駐車場)あり
無料(※東照宮鳥居内)
詳しくは公式HP【常吉いちご園】 にてチェック⇦
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