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【手打ちそば 味源】
蕎麦屋のメニューと言うと、どのくらいの品数を思い浮かべますか?
『蕎麦屋のメニュー数』が平均どのくらいあるのかと言う、マニアックな調査をした方がいらして(と言うか、その方をネットで見つけたダヤンも大概だと思いますがw)個人店蕎麦屋の蕎麦メニュー数は平均10くらい(多くて16)なのだそうです
それを踏まえ、今回ご紹介する【手打ちそば味源】の蕎麦メニュー(※季節限定除く)を見てみると
その数、なんと約24種類!(※当時ダヤンカウント)
驚きのメニュー数です👀
更に、季節もの・ご飯もの・一品料理・デザート類を含めると軽く50種は越しています…
単なる『お蕎麦屋さん』では無く『四季折々のメニューを提供する蕎麦に拘った小料理屋』の域
その蕎麦でさえ、『生粉打ち』『粗びき』『二ハチ』『田舎』『更科』『変わり』と扱っていて、おまけに『うどん』もあるんですけどね(爆)
もうここまで来ると、一体どうやって食材を管理しているのか不思議なくらい
:(;゙゚”ω゚”):
お蕎麦好きなダヤンですが実は『更科』はそんなに好きでは無く、【味源】さんは『更科専門店』だと思い込んでいて行かずの十何年…
実に惜しい事をしたと思っています
初訪時にメニューの多さに面食らい
という話になり、早いものであれから1年が経ち遂につい先日5回目行って来ました(笑)
今日は職人気質の2代目と明るい奥さんが切り盛りする市民に愛されるお蕎麦屋、創業から52年の【手打ちそば味源】の1年をご紹介します🐈
※食事時以外のマスク着用推奨
※席が近い場所は間仕切り・席間の確保
アクセス
国道139号線(富士宮バイパス)と県道414号線(俗称:大月線)を北北西に向かって斜めに向かって結んでいる、市道沿いにあります
富士宮バイパスの起点は『阿幸地北信号交差点』、大月線側の起点はKOYAMA富士宮店のあるT字信号交差点
この道の片脇には幅4~5m程の水路が通っており、北側に位置する店舗や道路には専用のコンクリート橋がかかっているので、幹線を通行しながらですとお店の建物自体は奥まっていて見つけ難い立地になっています
【味源】の入り口にも専用橋があり、橋には緑色の四角形を3つ組み合わせた形をした電光看板がかかっていますので、それを目印に行かれるのが良いかと思います
外観・駐車場
店舗前には切り返し可能な10数台ほど停められる広めの駐車場
一番奥に重心の低いどっしりとした店構えの切妻屋根の店舗が控えています
車を降りた後少し入って来た道を戻って『専用橋』の辺りまで行って見ると、切妻屋根と同じような傾斜の富士山がシンクロしている様な景観が観られるかも…知れません🗻
妻壁には『味』『源』と大きく書かれており、京を思わせるような細い格子が填められた窓枠が幾つかある軒下には季節により干し柿が吊るされたり、薪が置いて在ったり、古い石臼が置いて在ったりと雰囲気の良い和の建物が印象的です
入り口には段差がありますが、ここ数年【味源】が目指している『バリアフリーな蕎麦屋』を実現するべく店舗施設を(トイレなども)自ら少しづつ改装した、車椅子でも入れるようなスロープも設置されています
夜の部は落ち着いていますが、昼の部は待ちも度々発生するほどの人気店なので、もしも到着時満席の様でしたら店内に『中待合席』はありません
一声かけて外の『緋毛氈(赤い布)』のかけられた縁台があるので、その辺りで待つ事を推奨します
店内
入り口入って、正面に囲炉裏端(椅子式ですが)が仕切りで区切られて4人
こちらはお一人様専用?のような席になっています
傍から見ると『相席』なのですが、仕切りが高い為使用感は完全に個室で落ち着きます(笑)
右手には小上がりの座卓席が2卓~3卓(1卓には4~6名座れそう)
西側奥にも座敷席(宴会用かな?)がありました
土間のたたきフロアには7テーブルくらいかな?
コロナ禍という事・バリアフリー対応ということで席間を非常にとってあり ワンフロア構造になっていますが広々とした印象を持つ明るい店内です
建物は流石50年以上の歴史があり、渋い赤茶色の天井から下がる透かし細工のアンティーク照明がお洒落
テーブル一つ一つに季節の花一輪が飾られているのも風情があります
個性的なメニューに関して
冒頭でメニュー数が多いと書きましたが、ちょっとした注意喚起を💦
お蕎麦は基本『二ハ』になっていますが、拘りの蕎麦がご自身に在る場合は変更できるメニューもあるのでオーダーの際お問い合せを
基本のブック型メニュー表の他に、季節メニューのペライチメニューが複数枚
これだけでもどれを見たらいいのか迷うのですが、出来上がった料理が配膳される厨房との間に設えられたカウンターの上部に所狭しと張られた、『白紙に達筆で味のあるメニュー表に無いメニューの数々』!👀
オーダーしちゃった後に、ふ~っと一安心してそれらの『張り紙』を眺めてしまうと
と追加オーダーする事もしばしば
(; ・`д・´)
しかも、この張り紙メニューは数量限定・期間限定品が殆どで『次に来たら~』と悠長に構えているとほんの数日・数週間のうちに終了してしまう事もある曲者メニュー(笑)
うちではもう間に合わなかったものは諦めて、次年度時期が来たら一番に来るしかないね!となっています😰
京都で京料理を10年程勉強されてきたご主人
『四季折々のメニューを提供する蕎麦に拘った小料理屋』って言っちゃっても良いほどの充実した一品料理
そのメニューの豊富さ・料理のビジュアルの美しさ・四季を食材と目と舌で楽しむ工夫
それらを京都で京料理を10年ほど勉強されて来た店主であるご主人がお一人で、蕎麦から天婦羅からまで(もしかしてデザートは奥様??奥様も京都のご出身です)提供されている事に驚き
どんなに混雑している時でも料理への拘りや姿勢は変わりません
(落ち着いた雰囲気が好きな方は夜の利用推奨。ランチメニューは特にはありませんが、夜や平日お昼過ぎでないと頼めないメニューもあります)
ちょっと頑固っぽい面があるご主人ですが、手書きのメニューとそこに添えられている『一文』にはクスッと笑ってしまうものもあり、ちょこっとしたイラストも描かれており、ユーモアと書道の腕はなかなか!✨
本当は全メニュー写真に撮ってお見せしたい所なのですが…このメニューはご主人の『作品』でもあるので、余り撮影してSNSには載せて欲しく無いのですって(私的には是非是非載せたいのですが😅)
興味がある方は是非お店で直接見て下さいね~!
【味源】の1年
お店の大まかな御紹介が済んだところで、1年通して『2人で5回』頂いて来た料理をご紹介します
(あ!1回抜け駆けして1人で昼間行って来てました(笑)そして1年前になると、詳細をはっきりと思い出せない事に今気づき愕然としています…)
ここへ初訪となったきっかけは『更科あんまダヤン』に対し『更科結構好きダンニャ』が『富士宮で旨い更科喰いたい』発言をしたのがきっかけ
更科の変わり蕎麦は季節(仕入れ状況)替わりで、入り口外にレイの達筆で『現在の更科メニュー』が貼り出されています
知っている限りでは『しそ切り』『けし切り』『茶』『えび切り』『木の芽(山椒の木若芽)』『桜切り』『菊切り』『豆切り』などなど
入り口で張り紙とその文面をを見てしまうと、そんなに更科が好きでは無いダヤンでも『頼まなきゃっ!』って気持ちになってしまいます(笑)
生粉打ち蕎麦は新蕎麦の時期に仕入れて低温保存した蕎麦の実をその都度挽いて使用しているようです
ざるは相盛り(組み合わせパターンが結構ある)ができるのが嬉しいです
ご参考までに載せますが、1年前頂いたメニューもありますので値段等は変動している可能性があります
ご承知おきください
蕎麦・更科・変わり蕎麦・相盛り
まずは『手打ち蕎麦屋』さんなのでお蕎麦を紹介して行こうと思います
(と思ったら、うどんも在ったけどねw)
・生粉打ち(自家製粉石臼手挽き・蕎麦100%・やや細め・茨城産常陸秋そば・売り切れご免)
・粗びき(自家製粉石臼手挽き・蕎麦70:小麦30・太打ちやや黒・福井県産粗粒蕎麦)
・二八(基本メニュー・石臼挽き・蕎麦80:小麦20・並太)
・田舎(石臼挽き・山芋つなぎ・蕎麦100・太打ち黒)
・更科(ロール挽き・蕎麦の実の中心部だけを使った蕎麦80:小麦20の薫りが弱く甘みの強い蕎麦・細打ち)
・変わり(更科に季節の素材を練り込んだ基本細打ちそば)
すだちの冷かけ極薄(1210円込)
『夏に負けちゃった人へ…』とメニュー張り紙に書いてありました(笑)
すだちの冷かけは、できるなら『極薄』を!(※通常のすだちの冷かけ35枚程度スライスは990円で常時あり)
都会から利用者が早くから押し寄せる激混み有名店でも『すだち蕎麦』を食した事があり『美味しいな』と思ったのですが、すだちの皮や種が口に残る為最後まで食べ切れませんでした
【味源】の『すだち極薄』は神の手の領域と言っても過言では無い薄さと食べ易さ…と、徳島産すだちの果汁と薫りをたっぷりと含んだ出し汁が絶品です!感動ものです✨
(※すだち蕎麦は手間が非常にかかる為、特に極薄に関しては『夜』『平日昼間の混雑していない昼過ぎの時間帯』限定になっています)
だし巻き玉子天温かけそば
元々のメニューは『冷かけ』なのですが、【味源】の蕎麦がしっかりめの蕎麦なので『温』が旨い!
で、我儘いって『温かけ』にして貰いました
これを頂いたのは10月末で少し肌寒くなってきた日
吉野葛が入っただし巻き玉子の天婦羅はどっしりでふんわりでカリカリ♪
出汁を吸っただし巻き玉子天がまるで明石焼きの様な感じで、旨さが身体に沁みるぅ
鰹節やおろしも良い仕事しています
ふわかけ納豆(蕎麦)935円(込)
オーダーした時見たメニュー写真と実際出て来たビジュアルが違っていてビックリした(笑)
こっちの方が断然いい!!✨
【味源】は納豆蕎麦のバリエーションが多くて、『つけ納豆』『かけ納豆』『納豆天の冷かけ』『とじ納豆』なんてのがあり、メニューに書かれている注意書き(?)も読むと楽しい(笑)
確かに匂いが気になるので同行者がいる場合は『納豆好き』な人に限ります
この日進化を遂げた『ふわかけ納豆蕎麦』のビジュアルがこちら⇩
箱天そば(1815円込)
天蓋に【味源】の屋号がかかれた豪華な『箱天そば』
海老が2本も入ったサックサクの天婦羅とお蕎麦が頂けます
うな重しかり!『箱』に入っていると特別な感じがしますね~
お蕎麦は天婦羅と同居している為、冷たさはそれ程際立ってはいない
冷たさが際立った蕎麦と天婦羅を食したいのなら、ざる天にするのがベター
ご飯ものは、季節の土鍋ご飯が炊きあがり迄20分程かかると張り紙に書いてありましたので、行く前にお願いしてから伺いました
鯛飯土鍋ご飯(季節メニュー)
張り紙で前回みかけどうしても食べたくって予め電話で到着前に予約(炊き上がるまでに20分かかる)
富士宮産のお米を牛蒡と鯛の旨味で炊き上げたもちもち炊き込みご飯
細工が細かい~!
こんなに綺麗で繊細な炊き込みご飯は初めて見ました
お茶碗に軽く3杯分はあるのでお一人様の場合はキツイかも知れないけど、時間的余裕と胃袋に余裕がある方は、是非是非季節の土鍋ご飯を食べて欲しいーっ!
超絶おすすめ✨
とろろご飯
タヌキごはん
ご飯に天かす・葱を混ぜ醤油で味付けした、某地元惣菜レストラン店がTV番組『秘密の○民SHOW』で『静岡県民のソウルフード』と放映された(真実は知らないが)『たぬきご飯』
サックサクの油切れの良い天かすとネギの醤油混ぜご飯
トッピングに大根おろしが載っています
米が旨いのか、天かすがやはり旨いのか判らないけど、レイのそれとは比べ物にならないくらい旨いのですが(笑)
1品料理が侮れません!
籐九郎の銀杏(季節メニュー)
これは気に入り過ぎて、2回連続でオーダーしています
そこらへんで食べた事のある銀杏とは全く別物!
粒の大きさモッチリ感が半端無く美味しい(泣)
焼き塩の旨みがホンノリと
見かけたら即GET!今年も待ち遠しいっ
イチジク・とうもろこし・まいたけの天婦羅(季節メニュー)
季節の食材を単品天婦羅で提供して貰えるのが嬉しい
鯖寿司
京料理の修行で学んだ『鯖寿司』は【味源】の名物料理にもなっています
お土産用に1本テイクアウト(竹皮で包まれています)もできるのですが、2切れ300円で店内で食べる事も可能
焼き鯖寿司と普通の鯖寿司タイプがあるのでお好みで♪
良質な鯖を余分な調味はせずにシンプルに粗塩と米酢で味付け、丁度いい漬け加減♪
醤油などは何も付けずそのまま頂くのが丁度いい塩梅になっていて、昆布のうまみも染み込んでいます
デザートがこれまた侮れません!(結果、全てが侮れません…)
イチジクのコンポート(季節メニュー)
栗のムース(季節メニュー)
蕎麦プリン
蕎麦カヌレ
カヌレは余り好きじゃないダンニャも、【味源】の蕎麦カヌレは美味しいんだって~!
蕎麦の実と蕎麦粉を入れ、ラム酒を効かせ外はカリッと中はモッチリ♪
デザートにも時間かけて創られてるな~✨
寝る暇ないんじゃないのかと心配になるレベルだ
今回約1年かけておおよその【味源】の魅力を探求してきたわけだけど…5回目に行った日に『暑さなんかに負けるか!そんなあなたにお勧めします。夏カレー』を見つけちゃって、『夏に負けちゃった人』のすだち冷かけを食べたダヤンはリベンジでこの『夏カレー』食べなきゃっ!って話になって、6回目を近日中に伺う事が決定した(え?)
『5回行かなきゃ魅力を紹介しきれない』と初訪で思った富士宮の【手打ちそば味源】は、『行けば行くほど食べたいものが増える店』でした😰
(つまり味源でなく…無限だと)ガタッ!
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
お店のデーター
【手打ちそば 味源】
静岡県富士宮市三園平255
電話:0544-27-4041
営業時間)
11:00ちょっと過ぎ~14:30 /
18:00ちょっと過ぎ~21:00(LO|20:00 )
定休日)火曜日・その他不定休(※月に3~4日あり)
駐車場)あり(※無料・店舗前に10数台程)
テイクアウト可能メニューあり⇨【手打ちそば味源】
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