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【登呂 もちの家|やまだいち】
静岡市の伝統スイーツ『安倍川もち』を知っていますか?
江戸初期安倍川岸で徳川家康が茶所に立ち寄った際に、店主が『きな粉』を安倍川上流(梅ヶ島)で採れる砂金に見立てて、つきたての餅にまぶし
『安倍川の金(黄)な粉もち』
と称し献上した所、家康がたいそう喜び『安倍川餅』と名付けた…との伝承があるらしいのですが、
江戸時代にまだ希少だった『白砂糖』を餅にまぶして提供していた事から有名になり東海道の名物となったようです
『口コミスイーツの元祖』とでもいったところでしょうか?
(´ω`*)
また、ひと口に『静岡名物安倍川もち』といっても店舗は様ざま
その当時の製法で提供している『元祖安倍川もち』ともいえる、安倍川橋の東側で製造販売している3軒の茶店風店舗もあるのですが
今回伺った【登呂 もちの家】は
物資の入手が困難になった戦後昭和25年に初めて『安倍川もち』を復活させた『㈱やまだいち』という会社が運営する店舗
ですので、『元祖安倍川もち』とは少し形態が違っています
名物の復活と静岡復興の証として『(株)やまだいち』は奔走し、パッケージや製法の工夫などを凝らした事で、持ち帰り易いようにお土産品として静岡駅で扱われるようになり、皇族の方々が御所望されるほどの銘菓になったのですって!
平成29年の静岡市民が選んだ静岡認証品のグランプリにも選ばれた、静岡一番人気のお土産スイーツ♪

投票によって選ばれた『静岡を代表するもの』のグランプリに選ばれた安倍川もち
今回は、その『(株)やまだいち安倍川もち』のほんのりと温かいできたて品とお蕎麦やおこわなどの軽食も頂ける【登呂もちの家】の紹介です♪
(=゚ω゚)ノ
場所
『登呂(トロ)』と言えば…

登呂遺跡

おそらく『静岡県民』は1度や2度は社会科見学やら遠足などの名目で、登呂遺跡の竪穴式住居跡とかを
(´-`).。oO(地面に穴が掘ってあるだけじゃん..)
とか思いながら見学した覚えはある筈っ!
(私だけ?w)
【登呂もちの家】の道を挟んで反対側の敷地越しに、登呂遺跡施設の茅葺屋根の建物が見えます

もちの家からこんな風に見えます
駐車場
店舗隣が『(株)やまだいち』になっており、その社屋前に8台程駐車できるようになっています

店舗の隣が(株)やまだいちになっていて、道路沿いに駐車場があります
一瞬全く関係ない会社の建物かと思って躊躇しちゃいます💦
外観と店内

移築して来た古民家

200年前の奥会津の農家を移築した水車のある古民家が店舗建物になっています
太くてずっしりとした梁
店内で瓶ラムネを冷やしている水槽
駅などで見かけるあの特徴ある掛け紙のお土産用『安倍川もち』の販売もしています

お土産用のコーナー

アウトレット品も
夏でも涼しい店内です♪
店内は、テーブル席と座敷席があります

座敷席

テーブル席
年配の男性が接客をしていらっしゃいますが、穏やかで素朴な接客で好感が持てます
一段高くなっている通路ですが、靴のままであがってオッケーです

通路は一段高くなっていますが、靴のままで大丈夫
軽食もあるメニュー
【登呂もちの家】の特徴は、『軽食メニュー』がある事
軽食メニューには、きな粉の安倍川もちが食後に付いて来てきます
『安倍川もち』は生餅なので提供されたら早めに食べて貰えるように、提供のタイミングを考慮して下さいます
メニュー
季節限定の『お雑煮』が評判が良く頂いてみたかったのですが…真夏は流石に無理でした(笑)

お餅メニュー

蕎麦・定食メニュー
本日のオーダー
■安倍川もち 650円
佐賀産の契約栽培のもち米を使った喉越しのいいもちもちとしたお餅です
ほんのりと甘みが餅自体についています
滑らかなこし餡をまとったお餅が2つ

この綺麗につけてあるこしあんも、やまだいち安倍川もちの特徴
細かく薫り高い黄な粉餅が3つ

黄な粉餅
どちらも甘さが控えてあり、一口サイズで頂けます
『㈱やまだいち』の商品は元祖安倍川餅とは異なり白砂糖はかけられておらず、きな粉本来の香ばしさを前面に出し甘さを抑えた形になっています
ほんのりと温かい♪
急須のお茶が付いて来るので、スタッフさんにお願いしたりするストレスが無く自分のペースでお茶が頂けます
『やまだいちの安倍川もち』の静岡土産として売られている商品と同じ内容ですが、やはりこちらのお店で頂いた方が何倍も美味しい気がします
■からみもち 650円
湯落とししたお餅が5個

からみもち
こちらも急須茶がついてきましたので、私の前には2つの急須が(笑)
中央に辛味大根おろしが盛られており、その上にはわさびが載っています
お醤油を垂らして頂きます♪
これは、5個とは云わず何個でも行けちゃいそうな癖になる辛さ♡
こちらももっちもちした食感とほんのりとした温かさが良いです

幾つも食べられそうなピリ辛具合のからみもち
この商品は土産用として販売されていないので、店舗でしか頂けない味です
■うす定食(栗ご飯)1200円
ご飯・冷やしたぬき蕎麦・おつまみ3品(ひじき・香の物・かつおの角煮など)・黄な粉餅2個

うす定食(栗ご飯)1200円
ご飯は白飯だと1100円
栗ご飯をお願いしたので1200円になっています
栗ご飯は、くちなしで黄色く炊いたもち米に甘煮炊きした栗が載ったおこわ

くちなしで染色した栗おこわ
黒ゴマのゴマ塩がついてきます
くちなしには疲労回復効果があると云われており、静岡県民が(特に年配の方)好んで食べる染飯でしたが最近では余り見かけなくなっています
栗の色が綺麗に仕上がっていて甘いです
小鉢の3種盛りも懐かしい味付けで美味しかったです

懐かしい味付けの小鉢の3種盛り
冷やしたぬきのだし汁も、さすが『静岡』と言う感じで甘めのだし汁
かまぼこや御浸しといったトッピングも懐かしさを感じます

冷やしたぬき
黄な粉餅は、食事を食べ終わった頃を見計らって席に持って来て下さいます♪
それぞれの量は少なめなのですが、もち米が主体なので案外腹持ちしますよ
賞味期限
切り落としPACが安かったので購入して帰りました♪
消費期限は3日後になっていました
良くお土産コーナーで見かける『東海道中膝栗毛』の主人公のひとり『やじさん・きたさん』で知られる『喜多八』が掛け紙に描かれている商品は、個包装パックがされており賞味期限が9日となっているそうです

東海道中膝栗毛の日本画が掛け紙に描かれた商品は、賞味期限9日
名物の餅製品によくありがちな『蓋を開けたらひとつなぎの』…まるでONE PICEの様な状態ではなく、個包装にした事で遠慮がちな日本人に適した形態で尚且つ、日持ちもするように工夫されています
感想
静岡に数店舗ある『安倍川もちを取り扱うお店』の中で、今回は戦後の静岡の復興に一役買った『やまだいち』に行って見ました
『元祖』とか『歴史的長さ』『歴史に従順』という視点からいうと、他の(特に安倍川近くにある)店舗とは少し趣が違っています
ので、地元民でも好みが分かれる所ではあります💦
ネットで調べてみるとその辺りの確執というか、対峙と言うか色々な文献が観られましたが
どちらも永く頑張って欲しいですね
メモ
★株式会社やまだいちは革新的な安倍川もちを戦後に作り始めた
★安倍川もちの基本は、こしあんと黄な粉
★もちの家では、お蕎麦など餅以外のメニューもある
★一般おみやげ用の賞味期限は9日

ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
お店のデーター
【登呂『もちの家』】
静岡県静岡市駿河区登呂5丁目15-13
電話:054-283-1663
営業時間)
11:00~16:00(※変動あり)
定休日)不定休
※月曜~木曜休みが多い
月曜・木曜は不定なので確認が必要
駐車場)8台(※隣接する『やまだいち工場事務所』の前・無料)
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