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【リトルファーム】
赤淵川と新東名高速道路の高架橋が交わる人里離れた場所で、2020年1月に開設された【リトルファーム】
人里離れた…といっても、背後の茂った山の高台には『富士見台』というお洒落なお家が立ち並ぶ新興住宅地に繋がるので、そう考えるとそんなには離れた場所でも無いのですが
主要アクセス道路の県道76号線にさえほぼ何もないこの近辺への通行は、地元住民でもない限り滅多に無く
【リトルファーム】はそこから更に細い私道を山へ少し入った行き止まりの場所にあるのですから、知らなければ絶対たどり着くことが無い隠れカフェとなっています
ダヤンはこの店を2020年5月、Twitterフォロワー様から情報を頂き知るところとなりましたが…営業日は水曜日と日曜日の計2日間!
定休日じゃぁないですよ?
『営業日』が、水・日のみです!👀
(※私以前勘違いして定休日に一度凸ってます⇐)
いや…はっきり言って場所は悪いし、営業日も決して利用しやすいとは言えないし
(失礼!)
なのに…予約しなければならないほどひっきりなしに利用者が訪れている不思議なカフェ
今回は、平飼い養鶏と養蜂を営みながら小さなカフェを営む【リトルファーム】をご紹介します🐈
アクセス・場所
分かりやすいアクセスとしては2つ
①県道24号線(富士裾野線)をひたすら北上、『滝川』を渡る信号交差点で右折
(※新東名の高架橋まで行ってしまうと行き過ぎ!)
次は高架橋に沿うよう1.4㎞ほど道なりに進むと、東名高速の高架橋下の交差点に出るので右折(南下)して210mほど進みます
②富士見台を通って行くルートは、①と同じく県道24号線をひたすら北上、セブンを過ぎると右手に『富士今泉SS(ガソリンスタンド)』があるT字信号交差点があるので右折
その後は道なりに3㎞進む(途中には昭和自動車学校があります)と、県道76号線との信号交差点に出るのでそこを左折
(※曲がり損ねると川(赤淵川)を渡ってしまいます。川へ行ってしまったら行き過ぎです)
1.2㎞ほど北上します
①のルート・②のルートともこれで同じ場所周辺に出ますが、ここからが最大の難所?
県道76号線をどこで『私道に入るか』のポイント
以前は入口付近に『比奈鉄工所』の建物があったり、木製の看板・幟旗が立っていたりして目印になるものがあったのですが…
現在は『比奈鉄工場』は解体され更地になっており
看板や幟旗を設置されていた場所は借地だったので、現在は地主にお返ししている為 看板や幟旗を県道沿いに出せる場所が無く…
『現在、目印となるもの一切ございませんっっっ!』
というわけで、こちらの写真を参考に『私道入口』を探して頂けたら幸いです…
(間違った選択をしていなければ⇐)
林沿いに設えられたコンクリートで半舗装された狭い私道を150mほどくねくねと登って行った先
突き当りに【リトルファーム】があります㊗✨
外観・店内
木製の門柱の内へ注意深く入っていくと
左手に内装工事中の母屋
右手には納屋のような小屋と
白い木製のドアがある小さな山小屋のような建物
【リトルファーム】カフェはその『白い木製のドアがある山小屋のような建物』
駐車場はその周辺に3~5台ほど停められるような場所があります
特に『駐車場』として定められてはおらず、周辺には脱走?した鶏や、散策している利用者の方もいらっしゃるので運転には細心の注意をお願いいたします
因みに、納屋のような場所の中には『ボルタリング』が設置されており、カフェの利用者の自己責任に於いての無料利用遊具として提供されています
奥の方には、立派な桜の木や さざんか が自生している『ドックラン』も併設
こちらも珈琲の1杯でもオーダーして貰えれば、無料で利用可能とのこと✨
ダヤンはまだ花の季節にここへ来たことが無いのでいつかは来てみたいな~と思っています
きっと素敵なんだろうなぁ!🌸
店内
カフェの入口付近のガラス窓に『Makado Cafe』と記載されていますが、間違ってません
大丈夫です
【リトルファーム】の住所は『富士市間門』…『マカド』と読みます
鶏の広場あり、ドッグランあり、養蜂場ありの小さな農場【リトルファーム】内にある『カフェ施設』
お店の中は…
白い扉を開けると…小さな土間が設えてあり、利用者はここで靴を脱ぎます
大寒を過ぎてもまだまだ寒い日が続いていますが、薪ストーブが焚かれた室内は暖かく
床も壁も木材が贅沢にも使用されていて、立派な梁には厨房前と
南側の…天気が良ければ結構遠くまでの景観が楽しめる窓際に各1基づつハンモックが吊るされています
厨房の左奥には、ヨガやレンタルスペースとして利用できる空間が広がっています
【リトルファーム】について
フォロワー様から2年半ほど前に【リトルファーム】をご紹介いただいてから…実は3~4回ほど既に伺っているダヤン
そのうちの2回目(と、今回)はダンニャも同行していて【リトルファーム】を既に気に入っていて、早く記事にするように言われていました(笑)
書きたい気持ちはあるものの、ダヤン的には『不便な場所』に『少なすぎる営業日』と『少なすぎるメニュー』の【リトルファーム】を、ブログ記事として紹介できるだけのネタ?が揃っていなかったので今回まで先送り(汗)
…
と言う事は、今回そのネタが揃ったんだね?😒
…えと…..(滝汗)
自分自身でハードルを上げまくっています(爆)
【リトルファーム】詳細
『のりさん』と呼ばれるご主人と『なっちゃん』と呼ばれる奥様、お二人で経営されている【リトルファーム】
都内で医療関係のお仕事をされていた(いる?)ともお聴きしていますが、確認は取れていません(汗)
県道から私道を通った突き当りの敷地には母屋の他
ドックラン
日本ミツバチや西洋ミツバチを養蜂している巣箱
ハンモックやボルタリングなどの利用者向け無料施設
平飼い鶏の為のスペース『ニワトリひろば』と貸し切りログハウス
カフェ施設『Makado Cafe』があります
母屋は、これから予定している『ゲストハウス』の準備の為に浴室などを改装中
カフェの奥に多目的スペースがあり、現在はヨガレッスン教室やレンタルスペースとしても始動予定
『自分たちも楽しくて来てくれる人も楽しい事』がコンセプトの【リトルファーム】では、利用者がコーヒーの1杯でも購入して頂ければお弁当などの持ち込みもOKとされています
席の占拠・場所取りなどはせずに利用者同士で譲り合いながら、誰でも楽しく過ごしてもらえるような場所にしたいと考えているのだそうです
自家養蜂による無添加はちみつや、ゲージなしで平飼い・薬剤フリーの鶏のたまご『まかどたまご』は大人気で、どうしても欲しい場合は予約をお勧めするほどの人気商品!
たまごに限らず、プリンなども採卵数に応じて生産している為に大量生産はできませんので昼頃には早々に完売していたり、はちみつなどの季節商品は予約をして販売を待つファンも多いんです
商品に絶対の信頼感がありますよね
(=゚ω゚)ノ
養鶏について
いつも利用者がいらっしゃって、オーナーさんとなかなかお話できる機会が無かったのですが、今回たまたまお話を聴くことができたので『養鶏』についての情報を載せておきます
黒と白マダラのあまり見かけない姿の鶏は『ホシノブラック』
褐色のぷっくりとした可愛らしい容姿の鶏は『ゴトウモミジ』
50羽以上の養鶏をしている【リトルファーム】ですが、にわとり広場の奥にある小屋は 産卵率が下がったお姉さん鶏の住まいになっています
採卵用の鶏は、生まれてから150日ほどで卵を産み始め、次第に毎日1個づつ産むようになると、やがて産まない日が出てくるようになり(数日に1個とか1週間に1個とか)
7~8年でほぼ停止するといわれているそうです
【リトルファーム】や他の採卵養鶏の方々が心を傷める問題のひとつが、この『卵を産まなくなった鶏の廃鶏(※コロしてしまうこと)』について
肉用の養鶏ではないので肉としての価値は薄く、またそういう事もやって行かなくっちゃならないとわかっていても心情的にも廃鶏する(※さっ処分の為に出荷する)という選択はなかなか難しく…
かといって、生き物ですから生きている限りは飼料も必要
飼育のスペースもとるのでその後の導入鶏のことも考えなければなりませんし、その導入鶏も年を追うごとに増えやがては順番に年老いていく事になります
最盛期鶏の卵は殻厚もあり丈夫で綺麗なのですが、産卵率が低くなっている鶏の産んだ卵は栄養価などは変わらなくても殻が薄くなり、壊れやすくいびつで販売や『茹でる調理法』には耐えられなくなっていくので、一般的には産卵適齢期から1年~1年半で廃鶏とされるそうです
卵自体の大きさは産道が広がり大きくなる傾向はあるものの、栄養価は変わらない為『茹でられない卵』をなんとか活用したいと、卵サンドの調理法を変えてみたりと工夫されているそうですが
飼料代・燃料代のことも考えると『養鶏』をずっと続けていくのは難しいし、『廃鶏』も本格的に考えなくてはならなくなる…
でも今はできるところまではなんとかやっていきたいと決め、新たに鶏の養老施設?を思案中なのだとか
知らなかった事をたくさん教えて頂き、またオーナー夫妻の優しさにも触れた思いです
まさに映画『ビッグ・リトルファーム』のような【リトルファーム】🐓
メニュー
前記したように原材料に限りがあるものが多いので、製造数は少な目
サンドイッチ・ピザに関しては前日昼までの予約制になっています
また、プリン・フィナンシェ…パック売りの卵
自家製のはちみつ(※季節もの)に関しても完売が早いので、行く予定がたったらまず『予約をいれること』
これを忘れないように!
たまごピザトースト(予約品)700円(込)
ダンニャが初訪の時に頂いたものです
卵の量も多く、結構お腹に溜まりました
低温で揚げたフライドポテトも冷凍ものではなく、水分量も高くほくほくとしていて美味しかったです✨
こだわりたまごサンド(予約品)850円(込)
たまごサンドのフィリングは以前はよく見かける様なタイプの、ゆで卵を細かくしてパンに挟むスタイルだったのですが
今年の1月からゆで卵加工ができない『お姉さん鶏のたまご』を使用するにあたって、ドレスドオムを作る要領で半熟の焼き卵フィリングとして使っています
しかも大き目のたまごを2個も使用しているので、バンズから零れ落ちそうなくらいのボリュームと、できたてほやほやを提供してくださるので熱々とろっとろ♡
パンは地元須津の『鈴木屋』のもので、小麦・バター・イースト・塩・砂糖のみで焼き上げたバターの薫りたっぷりの山型食パン
そこに、自家製の『まかどはちみつ』を入れた特製粒ハニーマスタードを塗り
三島『だいいちはむ』の、本場ドイツのコンクールで賞を何度も取っている、安全安心な品質でスモーキーな薫りとうまみがたっぷりの低添加ベーコンを挟み、適度な塩分を補っています
たまごもパンもベーコンも旨いのですが、特製ハニーマスタードの甘辛さが絶妙ですよ✨
こちらもピザ同様、ホクホクの皮つきフライドポテトがついてきます
まかどぷりん(日本みつばちのハチミツがけ)500円(込)
90ml100gの、産みたて『まかどたまご』をたっぷり使った『まかどぷりん』は濃厚♡
プレーンなタイプと、ハチミツをかけたタイプが選べますが
ハチミツがある場合は『貴重なハチミツかけ』を推奨します
(=゚ω゚)ノ
フェアトレードコーヒー350円(込)
フェアトレードコーヒーはオーダーが入ってから豆を挽くスタイル
飲みやすく美味しいコーヒーですが…それ以上に、コーヒーソーサー中央部に隠れていた【リトルファーム】のオリジナルキャラの蜂とニワトリが可愛くって☺
フィナンシェ
その日の産みたて『まかどたまご』と、100%花蜜の非加熱『まかどはちみつ』を使用し、三重県産の小麦粉・北海道四つ葉バター・無漂白甜菜糖
こんな拘り材料で、丁寧に愛情を持って焼き上げられた焼菓子が…旨くないはずが無いのですよ!
まかどたまご
平飼い、ホルモン剤・成長促進剤・抗生物質など一切与えず育った鶏たちは好きな場所で砂あびしたり、地面をつついたり病気知らずで元気いっぱい!
鶏舎は臭いものだと思っていましたが、【リトルファーム】では全然匂いがしませんでした
日本の大型養鶏であるような狭いゲージで飼われている採卵鶏は、鶏本来の『つつく』という本能から、ゲージ生活のストレス・つつけない環境で他の鶏をつついたりして感染症などを引き起こす恐れがあり
デビーク(※くちばしの先端を切ること)したり病気の予防のために卵を産み始める前から抗生物質などの薬剤を投与され、廃鶏になるまでひたすら卵を産み続けます
そんな鶏が産んだ卵は…😒
オリンピックの時にも話題になった、アニマルウエルフェア問題の一端ですね
『まかどたまご』は洗卵もされておらず、卵の保護膜であるクチクラ層が残っている為常温保存が可能なんですって!
(どこまでもナチュラル✨)
予約必須ではないのですが、こちらの卵も…そんな理由から『売り切れ』になる事が多いです
自家製はちみつ
今回伺った時は2月でまだミツバチの活動時期では無いのでハチミツ販売はありませんでしたが、こちらのハチミツも収穫前から予約が入るほどの人気商品
是非、『まかどぷりん』を食べる際にはハチミツトッピングで食べて優しい甘さを感じてください
多分【リトルファーム】の事を何も知らずに行くと
『なんでたまごサンドやピザみたいなメニューで、事前予約していないと食べられないの?』
『はちみつ・プリン・たまご、なんでこんなお値段がするの?』
そう思われるかも知れません
目に見えるものだけでは無く、ものごとの本質がみえると別の形が見えてくることを【リトルファーム】は教えてくれている気がします
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
お店のデーター
【リトルファーム】
静岡県富士市間門35−1
電話:0545‐78‐1647
営業時間)10:00~15:30 (LO|15:00)
定休日)月・火・木~土(※水曜・日曜のみ営業)
駐車場)あり(※無料3~5台ほど)
※サンド・ピザなどの軽食は前日の昼までに予約(定数で〆きり)、フィナンシェ・プリンなどのスイーツ、卵やはちみつなどは事前予約推奨
詳しくは公式HP【リトルファーム】にてチェック⇐
Instagram【リトルファーム】はこちら⇐
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