目次
【大淵笹場(おおぶちささば)】
´夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る´という歌詞の通り、『八十八夜』(5月1日もしくは5月2日頃)を間近に控え、静岡県の特産品のひとつでもある茶畑の畝(うね)を黄緑色の柔らかな新芽の絨毯が覆う
茶畑が一年のうちで一番きれいな時期を迎えている
そんな『茶畑』と『富士山』のコラボは言うまでも無く美しく、カメラマンでなくとも思わず写真を撮りたくなるのが日本人の性なのではないかと思う
【大淵笹場】は、標高338mの富士市北部の地
森に囲まれた場所で近代的な構造物や電線などに遮られる事無く富士山と茶畑の美しい景観が撮影できる、地元でも『名前だけは聴いた事があるけど…』という、知る人ぞ知る絶景スポット!
実は、今でこそ年間5,000人をも超える写真愛好家が訪れるこの【大淵笹場】は、富岳三十六景で有名な版画絵師 葛飾北斎が『駿州片倉茶園ノ不二』という作品を仕上げたと言われている場所のもう少し北側にあたり
富士山を愛して止まなかった彼も辿り着く事ができなかった景色と言われています
今回は、半世紀以上変わらぬ姿を保ち続けている【大淵笹場】をご紹介します🐈
アクセス・駐車場
東名富士ICより車で約15分
新東名富士ICより車で10分
Googleマップで検索する場合は、直接『笹場』とはせずに、『大淵笹場駐車場(普通自動車2台・大型バス2台・トイレあり)』の方をまず検索して下さい
この『大淵笹場駐車場』は便宜上『第2駐車場』となっていますが、駐車場自体は第2の方が古い駐車場となっています
『第2駐車場』からでも撮影スポットの【笹場】には行けますが
2020年に新しく整備された広い駐車場『第1駐車場』が完成・無料開放されており、Googleマップでは『新駐車場』と登録されています
『第1駐車場』の方が【笹場】に近く、広く使い勝手も良いのでお勧めです
『第1駐車場』の収容可能台数は『普通車25台・軽自動車3台・障がい者用1台』で、トイレも完備されています
先に旧駐車場を検索する訳
『第1でも第2でも好きな方へ停めればいいじゃん?』と思われるかも知れません
勿論、どちらの駐車場に停めてもOKです
ただ、撮影スポットにより近い第1駐車場(新駐車場)へ通じる農道は、道路交通法ではまだ『一方通行』とはなっていませんが非常に狭い為
『第2駐車場を通過後、案内看板に従って狭い林道を北へ通って行くルート』が推奨されています(写真地図の②の部分に看板があります)
帰る時にも南へ行かず、北へ抜けるように『お願い』として看板がかけられています
第1駐車場を真っ先に検索してしまうと、その推奨されているルートを逆走してしまう(北から南)可能性がある事を注意して下さい
指定場所以外への駐車禁止
茶畑と富士山の絶景撮影スポットに、無料駐車場と無料トイレが完備されている場所は【大淵笹場】以外には聴いた事がありません
私有地や駐車禁止の場所に車を停めたり茶畑に進入して、土地の方と揉めた…という話を時々聴く事がありますが、【大淵笹場】では半世紀以上の長い年月をたった4軒の農家が景観を守り、有志の方々で地域への振興活動へも力を入れる開いた撮影スポットとして、入って良い場所・入ってはいけない場所の線引きをしています
指定場所以外の駐車や撮影などは慎むように注意し、施設を綺麗に使い
またこの景観がこの先も守られるように協力をしていきたいものです
撮影スポット
駐車場から数十メートル歩いただけで、こんな景色が広がっています
平成21年度には静岡県景観賞を受賞し、この風景は静岡県知事室・富士山静岡空港・JR東海の静岡県の告知など多くの公の場にも採用されています
人と違った写真を撮りたいが為に危ない場所へ上がっている人もいますが、上記しましたようにこの撮影スポットは、『好意』により無料で開かれた場所です
むやみに茶畑に入ったり、他の撮影者の邪魔になってトラブルを起こさない様に注意しましょう
お茶の販売・保全活動
茶畑の脇に笹場の茶葉を販売する小屋がありました
富士山由来の栄養豊富な土壌と清らかな環境の中で大切に育てられた茶葉は、保全活動に賛同してくれる近隣の製茶工場に運ばれ、丁寧な作業で上質な緑茶・紅茶へ加工されています
静岡県が認定する『ふじのくに山のお茶100選』にも選ばれたお茶で、このお茶の売り上げは環境保全活動の為に活用されているのだそうです
【笹場】を単純に保全するのではなく、地域振興の軸に据え、外部との積極的な交流により開かれた形で多くの人の幸福に貢献する場としての活用を目指しているそうです
私達にも、なにかできると良いですね
ヾ(=゚・゚=)ノニャン♪
Dayanさま
こんにちは~
ご紹介いただいた此処良いですね~
静岡と言えばお茶(最近生産量TOPから陥落?)ですから、
富士山と併せたら鬼に金棒でしょう。富士に雪のあるうちに
行ってみたいと思います。
marさま
こんにちは
いつもコメント、ありがとうございます
山梨側からも富士山は臨めると思いますが、新緑の茶畑越しの富士山はまた違った魅力があります
機会を観て是非いらして下さい